サンライズ瀬戸・出雲は、東京から高松・出雲市を結ぶ、日本で唯一の定期運行されている寝台特急です。
個室寝台やノビノビ座席など複数の設備がある中、今回は1人用のB寝台個室「シングル」に乗車し、東京から高松まで一晩を過ごしました。
この記事では、実際の乗車体験をもとに、シングルの室内や料金、A寝台・B寝台の違い、シャワーやラウンジなどの車内設備、乗る前に用意しておきたい持ち物まで紹介します。
これからサンライズ瀬戸・出雲への乗車を考えている方や、どの部屋を選ぶか迷っている方に向けて、乗る前に知っておきたいポイントをまとめています。
サンライズ瀬戸と出雲の違い|岡山駅で切り離して2方面へ

サンライズ瀬戸とサンライズ出雲は、東京から岡山まで連結して走り、岡山駅で2つの列車を切り離す作業が行われます。
切り離し後は、サンライズ瀬戸が瀬戸大橋を渡って高松方面へ、サンライズ出雲が山陰方面を経由して出雲市へ。
車両はいずれも285系「サンライズエクスプレス」で、シングルやソロ、シングルツイン、サンライズツイン、シングルデラックス、ノビノビ座席など、基本的な客室・車内設備は瀬戸と出雲で共通です。
サンライズ瀬戸・出雲の「シングル」はどんな部屋?室内と設備を紹介

今回利用した「シングル」は、1人用のB寝台個室です。
室内にはベッドとテーブルがあり、ドアを閉めると1人で過ごせる空間になります。
ベッドと小さなテーブルを備えた1人用個室

部屋の大半を占めるのは、窓に沿って設けられたベッドです。
ベッドの横には、飲み物やスマートフォンを置ける程度の広さのテーブルがあります。
ドアを閉めれば周囲の視線を気にせず過ごせる、1人だけの空間。
今回利用した2階シングルの特徴のひとつが、天井近くまで大きくカーブを描いた窓です。
ベッドに横になったまま、夜の車窓を眺められる造りになっています。
りゅか普段乗る列車ではなかなか見ない窓の大きさもあって、流れていく景色をずっと追ってしまうほどのワクワクもあり、なかなか寝つけませんでした。
コンセントは1口|照明・ヒーターは枕元で操作


シングルには、AC100V・2Aのコンセントが1口。
枕元には、室内灯・ナイトライトのスイッチとヒーターのつまみがまとまっています。
9月に僕が乗車した際は、姫路を出て岡山へ向かう途中で目が覚めると、室内はかなり寒く感じました。
ヒーターのつまみを回してみたものの、正直なところ温度が変わった感覚はほとんどなし。
「もっと寒い時期にならないと使えないのかな?」と思ったほどです。

まだ9月という事もあってか、冷気が出ていました。
向きを変えたり、風を止めたりは可能なのでお好みで調整をしてみてくださいね。
シングルは部屋の位置によって窓や天井の形が異なる

サンライズ瀬戸・出雲のシングルは、同じB寝台個室でも部屋の位置によって造りが異なります。
今回利用したのは2階のシングルで、天井近くまで大きくカーブを描く窓が特徴的でした。
一方、1階のシングルは窓の位置や天井の形が異なるため、同じ「シングル」でも室内から見える景色には違いがあるみたいですね。
りゅか僕が実際に乗ったのは2階のみなので、
1階と比べると2階のほうが少し揺れるという声も耳にしますね。
寝具・寝間着・スリッパなどは室内に備え付け

ベッドには枕と掛け布団がセットされ、室内には寝間着とスリッパも用意されています。
寝間着はベッドの上に折りたたまれた状態で置かれていました。
りゅか寝巻の下にあるのは、かけ布団のカバーです。
壁側にはハンガーがあり、上着を掛けておくこともできます。

大きな窓にはブラインドが付いているため、就寝時や外からの視線が気になる場面では閉めて過ごせます。

個室のドアは暗証番号式|離席するときも施錠できる

シングルのドアには、暗証番号式のロックが付いています。
鍵を持ち歩くタイプではなく、自分で設定した暗証番号を使って開閉する仕組みです。
ラウンジや洗面所へ移動するときも部屋を施錠できるため、個室を離れる際の安心感があります。
りゅか僕も途中でラウンジへ移動しましたが、
部屋に鍵をかけてから出られるのは非常に便利&安心でした。
ただし、施錠できるとはいえ、財布やスマートフォンなどの貴重品は念のため持って移動するのが安心です。
シングルの料金はいくら?ソロ・ほかの寝台との違い

サンライズ瀬戸・出雲のシングルは、1人用のB寝台個室で寝台料金は7,700円です。
ただし、この金額だけで乗車できるわけではなく、利用区間に応じた乗車券と特急券が別途必要になります。
さらに、2人で利用できるシングルツインやサンライズツイン、A寝台のシングルデラックスなどもあり、部屋の広さや設備、利用人数によって料金が変わります。
東京から高松まで、シングルの料金は乗車日によって変わる
僕が9月にサンライズ瀬戸のシングルへ乗車した日は閑散期にあたり、東京から高松まで合計22,560円でした。
りゅか内訳は、乗車券11,760円、特急料金3,100円、B寝台「シングル」の寝台料金7,700円です。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 乗車券(東京都区内→高松) | 11,760円 |
| 特急料金(閑散期) | 3,100円 |
| B寝台「シングル」 | 7,700円 |
| 合計 | 22,560円 |
サンライズ瀬戸・出雲の特急料金は、乗車日に応じて閑散期・通常期・繁忙期・最繁忙期の4段階に分かれています。
通常期を基準に、閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増し。
| 乗車時期 | 特急料金 | シングル利用時の合計 |
|---|---|---|
| 閑散期 | 3,100円 | 22,560円 |
| 通常期 | 3,300円 | 22,760円 |
| 繁忙期 | 3,500円 | 22,960円 |
| 最繁忙期 | 3,700円 | 23,160円 |
りゅか2026年度(2026年4月1日〜2027年3月31日)のシーズン区分は、
以下のとおりです。
| 区分 | 2026年度の対象日 |
|---|---|
| 最繁忙期 | 5月:1〜6日 8月:7・8・15・16日 9月:18〜23日 12月:29・30日 2027年1月:2・3日 |
| 繁忙期 | 7月:17〜20・24〜26・31日 8月:1・2・5・6・9・11〜14・17・21〜23日 10月:9〜12・16〜18・23〜25・30・31日 11月:1・6〜8・13〜15・20〜23・27〜29日 12月:25〜28・31日 2027年1月:4日 3月:19〜31日 |
| 閑散期 | 4月:6〜9・13〜16・20〜23日 5月:7日 6月:1〜4・8〜11・15〜18・22〜25・29・30日 7月:1・2・6〜9・13〜16日 8月:24〜27・31日 9月:1〜3・7〜10・14〜17・24・28〜30日 10月:1日 11月:30日 12月:1〜3・7〜10・14〜17・21〜24日 2027年1月:6・7・12〜14・18〜21・25〜28日 2月:1〜4・8・9・15〜18・24・25日 3月:1〜4日 |
| 通常期 | 上記以外の日 |
同じ9月でも、14〜17日は閑散期、18〜23日は最繁忙期と料金区分が大きく変わりました。
乗車日を決める前にカレンダーを確認しておくと、実際にかかる料金を把握できます。
シングルとソロの違い|寝台料金は1,100円差

サンライズ瀬戸・出雲には、1人で利用できるB寝台個室として「シングル」と「ソロ」があります。
| 比較 | シングル | ソロ |
|---|---|---|
| 区分 | B寝台1人用個室 | B寝台1人用個室 |
| 寝台料金 | 7,700円 | 6,600円 |
| 室内 | ベッドに加えてテーブルや床面のスペースがある | ベッドを中心としたコンパクトな造り |
| 差額 | ― | シングルより1,100円安い |
JR公式の車内写真を見比べても、ソロはベッドを中心としたコンパクトな個室なのに対し、シングルはベッド脇にもスペースが取られています。
今回僕が利用したシングルでは、ベッドで横になるだけでなく、荷物を置いたりテーブルを使ったりしながら一晩過ごせました。
寝台料金の差は1,100円。
りゅか荷物も少なくて、寝るだけならソロでも充分ですね。
料金を抑えるならソロ、個室内で過ごす空間も重視するならシングルという違いを押さえておくと分かりやすいです。
A寝台・B寝台・ノビノビ座席の違い|料金の仕組みも整理

サンライズ瀬戸・出雲には、A寝台・B寝台・ノビノビ座席の3つの区分があります。
同じ区間を利用する場合、乗車券の金額はどの設備を選んでも共通です。
りゅか一方で、特急料金と寝台料金の組み合わせが異なります。
A寝台・B寝台は、乗車券と特急料金に加えて、選んだ部屋の寝台料金が必要。
ノビノビ座席は寝台ではなく普通車指定席扱いのため、寝台料金はかかりません。
東京〜高松を通常期に利用する場合で比べると、料金の仕組みは次のとおりです。
| 利用する設備 | 特急料金 | 寝台料金 |
|---|---|---|
| A寝台・B寝台 | 3,300円 | 選んだ部屋によって異なる ※詳しくはこの下の表で |
| ノビノビ座席 | 3,830円 | なし |
ノビノビ座席は寝台料金がかからない代わりに、特急料金はA寝台・B寝台より530円高いという違いがあります。
りゅか各部屋・座席の特徴と寝台料金も整理すると、以下のとおりです。
| 部屋・座席 | 区分 | 定員 | 特徴 | 寝台料金 |
|---|---|---|---|---|
| シングル | B寝台個室 | 1人 | ベッドとテーブルを備えた1人用個室 | 7,700円 |
| ソロ | B寝台個室 | 1人 | ベッドを中心としたコンパクトな1人用個室 | 6,600円 |
| シングルツイン | B寝台個室 | 1人/2人 | 上下にベッドを配置。補助ベッドを使えば2人でも利用可能 | 9,600円※ |
| サンライズツイン | B寝台個室 | 2人 | 2台のベッドを横並びに配置した2人用個室 | 7,700円×2人 |
| シングルデラックス | A寝台個室 | 1人 | 洗面台などを備え、A寝台専用シャワーも利用できる | 13,980円 |
| ノビノビ座席 | 普通車指定席 | 1区画1人 | 横になれるスペース。扉付きの個室ではない | なし |
今回利用したシングルをはじめ、ソロ・シングルツイン・サンライズツインはいずれもB寝台。
りゅかA寝台にあたるのはシングルデラックスのみで、
室内設備に加えて専用シャワーを利用できる点も特徴です。
シングルツインを大人2人で利用する場合
シングルツインの寝台料金9,600円に、2人目の補助ベッド料金5,500円が加わるため、寝台料金は2人で合計15,100円です。
ただし、15,100円だけで2人が乗車できるわけではなく、乗車券と特急料金は2人分必要になります。
東京〜高松を通常期に大人2人で利用する場合
- 乗車券:11,760円×2人=23,520円
- 特急料金:3,300円×2人=6,600円
- シングルツイン寝台料金:15,100円
合計:45,220円
2人で利用する場合は、部屋の寝台料金だけでなく、乗車券と特急料金が2人分必要になる点まで含めて比較すると、実際にかかる金額が整理できます。
サンライズ瀬戸・出雲の車両記号|「サ」「モ」の意味と号車ごとの設備

285系には「クハネ285」「モハネ285」「サハネ285」「サロハネ285」などの形式があり、車両記号から車両の役割や設備の違いを読み取れます。

下り列車では1〜7号車がサンライズ瀬戸、8〜14号車がサンライズ出雲です。
3・10号車にはソロと一般利用向けのシャワー・ラウンジ、4・11号車にはシングルデラックスとサンライズツイン、A寝台利用者向けのシャワー、5・12号車にはノビノビ座席があります。
りゅか今回僕が利用した車両は「サ」の付随車で、実際に乗ってみると
かなり静かに感じました。
「サ」は走行用モーターを持たない車両なので、モーター音という点では「モ」の電動車とは条件が異なります。
ただし、車内の静かさは走行区間や車両位置などでも変わるため、「サ」なら必ず静かとは言い切れません。
サンライズ瀬戸・出雲の共用設備|シャワー・ラウンジは何号車?

サンライズ瀬戸・出雲には、個室以外にもシャワールームやラウンジなどの共用設備があります。
一般利用向けの有料シャワーとラウンジは3・10号車、A寝台「シングルデラックス」の利用者専用シャワーは4・11号車に設置。
僕が乗車した下りのサンライズ瀬戸では、3号車のラウンジ付近に飲料の自動販売機もありました。
シャワーはA寝台とB寝台で利用方法が異なり、B寝台ではシャワーカードの購入が必要です。
実はシャワーは2種類|A寝台専用と一般利用向けで別



サンライズ瀬戸・出雲のシャワーは、A寝台「シングルデラックス」専用と、それ以外の利用者向けで別のシャワールームが用意されています。
東京から高松・出雲市へ向かう下り列車の場合、設置場所は次のとおりです。
| シャワー | サンライズ瀬戸側 | サンライズ出雲側 | 利用方法 |
|---|---|---|---|
| 一般利用向け | 3号車 | 10号車 | 有料のシャワーカードを購入 |
| A寝台専用 | 4号車 | 11号車 | シングルデラックス利用者は無料 |
りゅかシングルデラックスなら4・11号車にある専用シャワーを無料で利用できます!(料金込みなので追加料金不要)
次乗るならA寝台に乗りたい!
一方、今回僕が利用したシングルなどのB寝台やノビノビ座席からシャワーを使う場合は、3・10号車で販売されるシャワーカードが必要です。
一般用のシャワールームは、脱衣スペースとシャワーブースが分かれた造りになっています。
脱衣スペースには荷物を入れるかごや鏡、ドライヤーがあり、カード1枚につきお湯を使える時間は合計6分です。
お湯は途中で止められ、その間は残り時間も停止するので入浴した瞬間から6分ではない点は安心してください。
着替えまで含めて6分というわけではなく、実際にお湯を流せる時間が6分間となっています。
りゅか僕が乗車した際も、券売機にはすでに「売切」の表示が出ていました。

車内の注意書きには、シャワーカードについて1人1枚・当日の列車のみ有効・譲渡や転売禁止との記載もあります。

りゅかカードの販売数もあらかじめ制限されています。
本当に使いたい人のためにも転売しないでほしいです・・・
その点、一般販売のシャワーカードを確保する必要がないのは、シングルデラックス(A寝台)ならではのメリット。
サンライズではできれば車内で確実にシャワーを浴びたいと考えている場合は、部屋選びの判断材料にもなりますね。
僕は今回、乗車前に入浴を済ませていたため、シャワー自体は利用していません。
ただ、朝起きた時にシャワー浴びたいなーとはやっぱり思いましたね。
ラウンジは3・10号車|大きな窓から車窓を眺められる共用スペース

東京から高松・出雲市へ向かう下り列車では、サンライズ瀬戸側の3号車、サンライズ出雲側の10号車にラウンジがあります。
ラウンジの特徴は、個室よりも大きな窓に向かって座席が並んでいること。
進行方向ではなく窓側を向いて座るため、流れていく景色を正面に見ながら過ごせます。
個室でも車窓は眺められますが、より大きな窓から景色を見たいときや、部屋を離れて少し気分を変えたいときにはラウンジがおすすめ。
特に朝は外が明るくなるため、瀬戸大橋や沿線の景色をゆっくり眺める場所としても使えるスペースです。
ラウンジ付近には飲料の自動販売機もあり、僕が乗車した際は水やお茶などが販売されていました。

今回確認した飲料の自動販売機とシャワーカード販売機はいずれも現金専用。
交通系ICカードやクレジットカードなどには対応していなかったため、車内で使う分の現金は少し用意しておくと安心です。
共用の洗面台にはプライバシーカーテンも設置
車内には、歯磨きや洗顔などに使える共用の洗面スペースがあります。
鏡と洗面ボウルのほか、周囲の視線を遮れるプライバシーカーテンも備えられていました。
カーテンはマジックテープで留められる仕様。
歯を磨いたり顔を洗ったりするときも、周囲を気にせず使えるのが便利でした。
乗車後には、「アメニティなどは車内に用意していないため、必要なものは出発前に購入を」という趣旨のアナウンスも流れていました。
寝具や寝間着、スリッパは個室にありますが、タオルや歯ブラシなどの洗面用品は自分で用意する形です。
りゅか僕はタオルと歯ブラシを持参していたので、洗顔や歯磨きの際にそのまま使えて、持ってきておいてよかったと感じました。
サンライズ瀬戸・出雲に乗るなら用意しておきたい持ち物

実際に一晩過ごしてみると、車内に持ち込んでよかったものや、次に乗るなら用意したいものがいくつかありました。
アメニティは車内で用意されておらず、飲料の自動販売機やシャワーカード販売機も現金での購入になります。
食事や身の回り品も含め、乗車前にそろえておくと車内で困る場面を減らせます。
| 持ち物 | 実際に乗って感じたこと |
|---|---|
| タオル | 共用洗面台での洗顔や手洗いに使用。持参しておいてよかったもののひとつ |
| 歯ブラシなどの洗面用品 | 車内アナウンスでも、アメニティの用意はない旨が案内されていた |
| ウェットティッシュ・お手拭き | 個室で食事をするときや、手を拭きたい場面であると便利 |
| 現金 | 飲料の自動販売機やシャワーカード販売機で使用 |
| 食事・軽食 | 発車前に東京駅で駅弁を買おうとした際は、ほとんど売り切れていた |
| 羽織れるもの | 9月の乗車でも、姫路から岡山へ向かう早朝は室内をかなり寒く感じた |
| 薄手のブランケットや大判タオル | 備え付けの枕は僕には低め。折りたたんで枕の高さを調整するのにも使える |
りゅか特に気になったのが、備え付けの枕の高さでした。
ちょっと高さは低めでした。
個人的には大判タオルがあるとより快適だと思います。
僕には少し低く感じたため、普段から高めの枕を使っている人なら、薄手のブランケットや大判タオルを枕の下に重ねられると調整が利きます。
また、9月の乗車でも早朝はかなり寒く感じました。
洗面用品や食事に加えて、羽織れるものや枕の高さを調整できる布類まで用意しておくと、車内での過ごし方がより快適になると思います。
サンライズ瀬戸で東京から高松へ|実際の乗車までの流れをレポート

東京駅を出発して高松駅へ到着するまで、実際にサンライズ瀬戸へ乗ったときの様子を紹介します。
東京駅には余裕を持って到着|発車30分前でも3・4号車付近に行列

サンライズ瀬戸・出雲は、東京駅9番線を21:26に出発します。
僕が乗車した日は、1本前の特急「湘南」が発車して間もなく、サンライズがホームへ入線してきました。
まだ発車まで30分ほどありましたが、3・4号車付近にはすでに行列ができていましたね。
3号車には一般利用向けのシャワーカード販売機があるので、見たときは「もしかしてシャワーカード待ちかな?」と思ったほど。
また、乗車前に東京駅で駅弁を買おうとしたところ、ほとんどの商品が売り切れでした。
サンライズの発車時刻は21時を過ぎるため、駅弁を選びたいなら少し早めに東京駅へ着いておいた方がよさそうです。
夕食を先に済ませておきたい場合は、グランスタなど東京駅構内で食べてからホームへ向かうのもあり。
僕も乗車前の食事は東京駅周辺で済ませてからサンライズに乗りました。

りゅか・・・実はそばを乗車前に食べたけど、ちゃっかりしているので
僕は夜中に事前に買っておいた駅弁も食べました笑


東京を出発すると、夜の東海道を西へ

東京駅を出発すると、サンライズ瀬戸・出雲は夜の東海道を西へ進んでいきます。
街の明かりや途中駅のホームが大きな窓の向こうを流れ、深夜になるにつれて車窓も次第に暗くなっていきました。
りゅか普段なら寝ている時間帯に、静岡や浜松、その先へと列車で移動していくのも寝台列車ならではの魅力ですね。
サンライズ瀬戸・出雲は上りと下りで停車駅が一部異なるため、乗車前に確認できるよう停車駅をまとめました。
サンライズ瀬戸・出雲の停車駅を見る
下り|東京→高松・出雲市
サンライズ瀬戸・出雲 共通
東京 → 横浜 → 熱海 → 沼津 → 富士 → 静岡 → 浜松 → 姫路 → 岡山
サンライズ瀬戸
岡山 → 児島 → 坂出 → 高松
サンライズ出雲
岡山 → 倉敷 → 備中高梁 → 新見 → 米子 → 安来 → 松江 → 宍道 → 出雲市
上り|高松・出雲市→東京
サンライズ瀬戸
高松 → 坂出 → 児島 → 岡山
サンライズ出雲
出雲市 → 宍道 → 松江 → 安来 → 米子 → 新見 → 備中高梁 → 倉敷 → 岡山
サンライズ瀬戸・出雲 共通
岡山 → 姫路 → 三ノ宮 → 大阪 → 静岡 → 富士 → 沼津 → 熱海 → 横浜 → 東京
下りでは浜松に停車する一方、上りでは三ノ宮・大阪に停車するなど、進行方向によって停車駅にも違いがあります。
りゅか僕は、普段乗る列車なら停車する駅をサンライズが深夜に通過していく
様子を見たくて、わざわざアラームまで設定して起きていました。
いつも見ている駅や景色でも、真っ暗な個室から眺めながら通過すると普段とはまったく違って見えるのが新鮮でしたね。
岡山駅でサンライズ瀬戸・出雲を切り離し|ホームから作業も見られる

東京から岡山までは、サンライズ瀬戸とサンライズ出雲が連結して走ります。
岡山駅に到着すると、ここで2つの列車を切り離す作業を実施。
サンライズ瀬戸は高松方面、サンライズ出雲は出雲市方面へ、それぞれ別のルートを進みます。
切り離し作業はホームに降りて見ることもでき、連結部分の周辺には朝早くから多くの人が集まります。
りゅか東京からずっと一緒に走ってきた2つの列車が、朝の岡山でそれぞれ別の目的地へ向かうのもサンライズならではの光景です。
ただし、作業を見る場合は乗り遅れだけは本当に注意が必要。
(車内アナウンスでもお乗り遅れだけは無いように何度も案内がありました。)
2026年3月改正後、下りのサンライズ瀬戸は岡山駅を6:31に発車します。
ホームへ降りる場合は、自分が乗る車両の位置と発車時刻を先に確認しておくと安心です。
岡山を出たサンライズ瀬戸は、この先いよいよ瀬戸大橋を渡って四国へ入り、高松を目指します。
児島を出ると瀬戸大橋へ|朝の瀬戸内海を眺めながら四国入り

岡山を出たサンライズ瀬戸は、児島を経由して瀬戸大橋へ向かいます。
2026年3月改正後のダイヤでは、児島を6:53に発車し、坂出には7:09に到着。
この約10分の区間で瀬戸大橋を渡り、本州から四国へ入ります。
夜の東海道とは一転し、朝は窓の外に瀬戸内海と島々が広がります。
りゅかサンライズ瀬戸に乗るなら、できれば起きておきたい
おすすめポイントのひとつです。
今回利用した2階シングルなら、大きな窓からベッドに横になったまま瀬戸内海を眺めることもできます。
一方、瀬戸大橋へ近づく時間になると、景色を見ようとしているのか3号車のラウンジにも徐々に人が集まってきました。

ラウンジは個室よりも大きな窓に向かって座席が並んでいるので、瀬戸大橋を渡る景色をじっくり見たいなら、このタイミングで利用するのもよさそうです。
坂出を出ると、高松まではあとわずか。
東京を出て一晩走ってきたサンライズ瀬戸の旅も、いよいよ終盤に入ります。
高松には7:27到着|東京から約10時間の寝台列車旅
瀬戸大橋を渡って坂出を出ると、高松まではあと約17分。
2026年3月改正後のダイヤでは、サンライズ瀬戸は高松駅に7:27到着します。
東京駅を21:26に出発してから、約10時間の乗車です。
りゅか改めて考えると、東京から高松までずっと線路がつながっていて、一晩かけて同じ列車で走り切れるというのもすごいですよね。

夜景を眺めていたはずが、朝には瀬戸内海を渡って四国へ。
約10時間の移動そのものがひとつの旅になるのも、サンライズ瀬戸ならではの魅力だと感じました。
サンライズ瀬戸・出雲のシングルを予約するには?

サンライズ瀬戸・出雲のきっぷは、乗車日の1か月前10時から発売されます。
JR西日本の「e5489」には専用の予約ページがあり、シングルを含む各設備を予約可能です。
ただし、発売前の「事前申込サービス」を利用できるのはノビノビ座席のみ。
シングルなどの個室・寝台設備は対象外です。
| 設備 | e5489で予約 | 事前申込 |
|---|---|---|
| シングル | 可能 | 対象外 |
| ソロ | 可能 | 対象外 |
| シングルツイン | 可能 | 対象外 |
| サンライズツイン | 可能 | 対象外 |
| シングルデラックス | 可能 | 対象外 |
| ノビノビ座席 | 可能 | 利用可能 |
シングルなどの寝台個室
9月20日10:00から予約可能
ノビノビ座席
9月13日5:30から事前申込可能
9月20日10:00以降に実際の座席手配
5:30はe5489の受付開始時刻です。
事前申込は発売前に予約希望を登録できる仕組みで、申し込んだ時点で座席が確保されるわけではありません。
発売開始後に順次手配されるため、満席の場合は予約不成立となることもあります。
JR公式では抽選方式とは案内されておらず、手配される順番も公表されていません。
僕もシングルの発売日に窓口とネットから予約へ挑戦しましたが、その時点では取れませんでした。
りゅかその後に空席が出たタイミングで予約できたため、発売日に満室でも、あとから空きが戻ることがあります。
予約に挑戦した流れや、取れなかったあとにシングルを予約できるまでの経緯は、別の記事で詳しくまとめています。
\10時打ちの流れと、満室後に予約できた体験はこちら/

りゅかサンライズ出雲ならツアーで予約する方法もあります。
e5489などで寝台券を個人手配するほか、旅行会社が販売するサンライズ出雲のツアーを利用するのも選択肢のひとつです。
DIG WALKERでは、東京発でサンライズ出雲に乗車できる「びゅう」のツアーについて、個室タイプや旅行日程、料金の違いを比較しています。
\個室・日程・料金でサンライズ出雲ツアーを記事で比較しています/

サンライズ瀬戸・出雲のシングルに関するよくある質問
シングルは2人で利用できる?
シングルは1人用のB寝台個室なので、2人では利用できません。
2人で同じ個室を利用する場合は、補助ベッドを使える「シングルツイン」か、2台のベッドが並ぶ「サンライズツイン」が選択肢になります。
シングルには1階と2階がある?
あります。
車両によって1階と2階にシングルが配置されており、窓や天井の形も異なります。
僕が今回利用したのは2階のシングル。
天井近くまで大きくカーブした窓がありましたが、1階には乗っていないため、揺れや過ごしやすさの違いまでは比較していません。
シャワーカードを買えば必ずシャワーを使える?
一般利用向けのシャワーはカード制ですが、車両に積める水の量には限りがあり、カードの販売枚数も限定されています。
また、今回確認した車内案内では、カードの譲渡・転売も禁止されていました。
朝に利用するつもりでも状況によっては使えない可能性があるため、車内でシャワーを利用することを重視するなら、専用シャワーを使えるA寝台「シングルデラックス」も選択肢になります。
まとめ|サンライズ瀬戸・出雲のシングルに乗ってみて
サンライズ瀬戸・出雲の「シングル」は、1人でゆっくり過ごせるB寝台個室。
大きくカーブした窓から夜の車窓を眺めながら一晩過ごせるのが、実際に乗って特に印象に残りました。
タオルや歯ブラシ、現金、食事、羽織れるものなどを用意しておくと、車内での時間もさらに快適になります。
岡山での切り離しや朝の瀬戸大橋まで含めて、移動そのものを楽しめるのがサンライズ瀬戸ならではの魅力。
予約方法や10時打ちの体験は、別の記事で詳しくまとめています。
\10時打ちの流れと、満室後に予約できた体験はこちら/



